糖尿病とは
生活習慣病の代表とされる糖尿病は、代謝の異常などが原因となって起こります。インスリンの分泌異常や作用不足によって食後の血糖値が高くなります。自覚症状に乏しいので、健診等で血糖値の異常を指摘されても放置している方も少なくないようです。しかしながら、糖尿病を放置すると確実に病状は進行し、さまざまな合併症が出現していくので注意が必要です。新宿東口プライマリケアクリニックでは、患者様一人一人の社会的背景を踏まえ、熟慮を重ねた上で、きめ細かな診療を行います。
糖尿病の主な症状
- のどが異常に渇く
- 尿の量や回数が多い
- 体重が急激に減る
- 全身がだるい
- 最近、疲れやすくなった
- 目がかすむ
- 尿に糖が出る
- 立ちくらみがする
- 手足のしびれ
など
糖尿病の三大合併症
糖尿病の三大合併症には、糖尿病神経障害と糖尿病網膜症、糖尿病腎症があります。いずれも自覚症状に乏しいため、早めの受診が大切です。
糖尿病神経障害
糖尿病の合併症の中で最も早く出て来るのが糖尿病神経障害です。その主となる足や手の末梢神経障害の症状の出方はさまざまで、手足のしびれ、怪我や火傷の痛みに気づかない、などです。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、勃起障害など、さまざまな自律神経障害の症状が現れることが特徴です。
糖尿病網膜症
眼球の奥の方にある網膜という組織は、光や色を感じる神経細胞が敷きつめられています。糖尿病の状態が長く続くと、ここに張り巡らされた血管が損傷を受け、視力が弱まります。進行すると網膜剥離を引き起こし、最終的には失明に至るケースも少なくありません。自覚症状が出たときは手遅れともなりかねないので、「まだちゃんと見えているから大丈夫」といった自己判断はせず、定期的に医療機関を受診し、検査を受ける必要があります。
糖尿病腎症
尿を生成する腎臓の糸球体が障害されることに伴ない、だんだんと尿がつくれなくなる病気です。進行すると人工透析が必要になります。具体的に言うと、専用の医療機器を用いて血液の不要な成分をろ過させるため、週に2~3回は医療機関で透析を受けなければならないのです。これによって日常生活の質(QOL)は大きく低下します。